どの炭を選ぶかでバーベキューの質が決まる!

意外と知らない炭の種類!

バーベキューで使う炭といえば、ホームセンターで売っている木炭や備長炭を思い浮かべますが、世の中にはあまり知られていないだけで炭の種類は他にも存在します。
この記事では、バーベキューで使用する炭の性能や選び方について説明していきます。

炭の選び方

バーベキューで使用する炭を選ぶ際に、見るべきポイントは大きく分けて3つあります。

  • 着火性・・・炭への着火作業を行ってから、短時間で炭に火がつくかどうか
  • 火持ち・・・炭に火がついてから、どのくらいの時間燃焼し続けるか
  • 価格・・・量に対しての値段は高いか安いか

炭の扱いに慣れているかどうか、または作る料理によって最適な炭は変わってくるので、状況に応じた炭を選ぶことがバーベキューを成功させる秘訣となります。

一般的なバーベキューで使う炭の量は、一人あたり1kgが目安とされています。

炭の種類

炭といっても、原料や性能は様々です。
ここでは、代表的な6種類の炭を紹介していきます。
※()内は炭の読み方です。

キングスフォード

建築廃材などから作られる炭で、アメリカで最も使用されている炭。
着火性も火持ちも良く、一つ一つのサイズが小粒なのが特徴で初心者にも扱いやすい炭の一つといえます。
難点は、輸入品ということもあり、日本で手に入りづらいところです。

黒炭(こくたん)

マングローブなどから作られる炭で、ホームセンターでよく見かける炭です。
価格は非常に安価なものが多く、着火性も良いので、初心者におすすめの炭です。
ただし、火持ちは悪いので、長時間バーベキューをやる場合は、量を多く用意しなければならないのが難点となります。

おが炭(おがたん)

おがくずを固めて作られており、真ん中に穴があいている炭です。
性能は備長炭に近く、着火性は悪いが火持ちは良いのが特徴です。
価格的には、安価で手に入れることができます。
パッケージに○○備長炭などと書かれていることも多く備長炭と間違えやすいです。

椰子殻炭(やしがらすみ)

ヤシの実の皮から作られる人工炭です。
着火性も良く火持ちも良いが、価格が高価というのが難点です。
廃材利用ということで、近年、エコの観点からも注目される炭となっています。
最近では、日本でも手に入りやすくなってきています。

菊炭・切炭(きくすみ・きりずみ)

ナラやクヌギから作られる炭で、着火性や火持ちは、備長炭と一般的な黒炭の中間といったところです。
価格が高く、着火性が良いとはいえないので、初心者には不向きな炭の一つといえます。
火のついている姿が美しいと言われ、茶席などでも使用されています。

備長炭(びんちょうたん)

ウバメガシから作られる炭で、表面が白っぽく見えることから白炭と言われます。
着火性は非常に悪く、短くても1時間は掛かります。
その分、火が付くと火持ちは良いです。
ただし、バーベキューの場合、手間と時間がかかりすぎるので、火起こしを楽しみたい人以外はおすすめできません。

炭の性能比較表

価格、着火性、火持ちの3項目で比較した表です。

 

価格

着火性

火持ち

キングスフォード

普通

黒炭

安い

×

おが炭

安い

×

椰子殻炭

高い

菊炭・切炭

高い

備長炭

普通

×


炭の保管方法

使い切れなかった炭が残った場合、次回のバーベキューで使えるように正しい保管をしましょう。

  • 湿気の多い場所は避ける。
  • ポリ袋に入れて、袋の口をしっかりと縛り、段ボールにしまう。
  • 長期保存の場合、乾燥剤を入れて密封する。

再度、使用する前には、事前に必ず着火確認をしておきましょう。

初心者が選ぶべき炭

初心者が選ぶべき炭は、下記の2種類の炭となります。

  • 黒炭
  • キングスフォード

黒炭は、火持ちは悪いですが、それを補う着火性の良さ、低価格、どこでも買える入手のしやすさと、入門編には持って来いの炭です。

 

キングスフォードは、入手がしにくいとありましたが、現在Amazonを利用すれば手に入りますし、何より、性能や扱いやすさではナンバー1と言えるでしょう。

 

初心者の間は、上記2種類の炭を使って、ある程度、慣れてきたら、他の炭に挑戦してみるのもいいかもしれません。